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吉田茂の自問―敗戦、そして報告書「日本外交の過誤」
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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歴史認識の欠如を埋める「国民必読本」
吉田茂首相が15年戦争に至る日本外交の反省を纏めさせた文書「日本外交の過誤」に元外交官が解説を加えたもの。50年秘匿だったこともあり、困難だった満州経営、満鉄並行線の存在、外圧期待の政府首脳等の記載事実は戦後60年を経ても大多数の国民に伝わってはいない。一方で日本は東アジアで孤立を深めており、世界に友人がいない状況は当時と全く変わらない。中国や韓国の主張を丸呑みするわけにはいかないが、これを読む限り歴史認識の欠如は確かに存在する。本書は臨場感があり読み物としても優れていて、外交官達の息遣いが聞こえて来る。歴史の潮流に個人が抗うことは難しいが、事なかれ、先送りの典型たる広田弘毅の実像には憤りさえ覚える。また昨今の迷走を見る限り外務省の本質は変わっていない。外交を国民に取り戻しグローバリズムを生き抜くためにも、今こそ国民が手にする本だと思う。
新しい日本を作ろうとしている若者のすがすがしさを読み取ろう
一から国を作ろうとしている男達の、 率直な反省と希望に満ちた展望を読み取ろう。 今となっては絶滅したとも思われる 清清しいまじめさに満ちた本。
混迷する現代を読み解くための良書
吉田首相の指示によって作成された外務省の内部文書をベースに著述された書。日中戦争・太平洋戦争は何故起こったのか、その流れを止め得なかったのはどうしてかが分析されている。どうのような論旨を経て、どうのような結論が導き出されているかは、本書を読んでいただくとして、この本の意義・お薦めする理由は、論理展開の骨太さにある。現在のイラク情勢をめぐり世論は紛糾しているが、そこでは議論らしい議論は無く感情論だけが渦巻いている。自国の行く末を考えるうえで、過去に学び、思考の幅を広げることはこれからの時代において必須のように思える。本書はその手がかりとなるのではなかろうか。
外務省 極秘文書
吉田首相が、当時の政務局政務課長に指示し、 課長クラスが議論の上、まとめあげた著作。満州事変、WWUなどを日本の外交の失敗と認め、 その事態に陥った理由を分析し、 後世のためにまとめられたもの。 現在の官庁ばかりでなく、日本の組織においても このように過去の失敗を冷静に受け止め 分析し、後世に伝えるということが 大変難しくなっているように思われる。 現在の日本がうまくいかない理由は 過去の事実を冷静に受け止め、 次につなげていないからなのではないだろうか。
藤原書店
日本を決定した百年―附・思出す侭 (中公文庫) ハル回顧録 (中公文庫BIBLIO20世紀) 昭和天皇独白録 (文春文庫) 吉田茂―尊皇の政治家 (岩波新書 新赤版 (971)) 広田弘毅―「悲劇の宰相」の実像 (中公新書)
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